ベトナム戦争のコーナーでは、まず米軍ヘリの写真が目をひきます。旧式のヘリコプターや戦車などを見ていると、それが1960年代の戦争であることが分かります。しかし上半身裸になった兵士や避難民の写真を見ていると、タイトルが「イラク 2005」であっても違和感を感じません。おそらく戦争は、その時々で様々な虚飾をまとっているのでしょう。それを脱いだ時、たとえば今この地球で行われている戦争が「正義のため」という虚飾を脱ぎ捨てたなら、そこに僕らはおよそ太古から変わることのない、戦争の本質を見るのだと思います。
「安全への逃避」もそんな写真の一枚です。
「泥まみれの死」は、沢田の文庫版のベトナム写真集です。
泥まみれの死
関連で紹介するのは、なぜか寺山修司。沢田教一とは青森高校時代の同級生です。憶測ですが、二人はきっと仲が悪かったと思うのです。
「ロング・グッドバイ」は、寺山の文庫版詩歌選集です。
ロング・グッドバイ