まだデパートでカブト虫が売られていなかった頃、この本は少年たちの夏のバイブルでした。夏休みの読書感想文の常連だったように思います。
特に覚えているのは、フンコロガシの話。この本を脚色した児童向けの演劇なども観ました。役者さんが歌いながら、フンコロガシを演じていたのを思い出します。
山田吉彦、林達夫訳の岩波文庫版が出ています。
ファーブル昆虫記
泉麻人(文)、安永一正(絵)による、図鑑的エッセー「東京少年昆虫図鑑」。『「むし」と「まち」をめぐる46話』という副題がついています。懐かしい気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
それにしても、最近の図鑑は「写真」が主流のようです。僕は断然「絵」の方が好きで、保育社の原色図鑑シリーズは大好きでした。
東京少年昆虫図鑑