2005年07月29日

「ファーブル昆虫記」ジャン・アンリ・ファーブル

夏休み、ということで、僕が子供の頃に読んで面白かった本を紹介します。
まだデパートでカブト虫が売られていなかった頃、この本は少年たちの夏のバイブルでした。夏休みの読書感想文の常連だったように思います。
特に覚えているのは、フンコロガシの話。この本を脚色した児童向けの演劇なども観ました。役者さんが歌いながら、フンコロガシを演じていたのを思い出します。
山田吉彦、林達夫訳の岩波文庫版が出ています。
ファーブル昆虫記
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泉麻人(文)、安永一正(絵)による、図鑑的エッセー「東京少年昆虫図鑑」。『「むし」と「まち」をめぐる46話』という副題がついています。懐かしい気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
それにしても、最近の図鑑は「写真」が主流のようです。僕は断然「絵」の方が好きで、保育社の原色図鑑シリーズは大好きでした。
東京少年昆虫図鑑
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posted by 本読人 at 11:09| Comment(8) | TrackBack(0) | 絵本・児童文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月22日

※続報(3)

3月9日に書いた「星の王子さま」サン=テグジュペリですが、新訳が登場です。今までは内藤濯訳の岩波版しか邦訳はなかったのですが、翻訳権が切れたのです。
いくつかの出版社が新訳を出す予定のようですが、ここでは6月15日「パルタイ」で紹介した倉橋由美子訳をお知らせします。
星の王子さま
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4月14日に紹介した短説集「太陽の子守歌」米岡元子ですが、『まちなか生活向上委員会@三光建設計画部』というブログに表紙写真とともに紹介されています。
「まちづくり関連本、など00006」

6月6日の『続報(2)』で紹介したイベント『BAO/BABB.Session01「集まって住む」』ですが、これまで2回が終了しました。報告が『柏生活向上委員会』のブログに出ています。
「集まって住む」2の感想
posted by 本読人 at 19:26| Comment(4) | TrackBack(1) | ※本読人からみなさんへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月14日

「巴里の憂鬱」シャルル・ボードレール

7月14日はパリ祭。そこでボードレールの「巴里の憂鬱」を紹介します。「悪の華」と並んで、ボードレールのあまりにも有名な詩集です。
大学時代に授業でやったのですが、散文詩という形式が面白かったです。様々な人が訳していますが、今回は三好達治訳で。
巴里の憂鬱
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その授業の先生が、故渋沢孝輔先生でした。渋沢先生自身が詩人でしたが、ご自身の解釈を抑えて淡々とボードレールを講義されていたのを思い出します。
「冬のカーニバル」は渋沢先生の、おそらく一番新しい作品集です。
冬のカーニバル
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posted by 本読人 at 01:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 詩歌・楽譜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月09日

「老人と海」アーネスト・ヘミングウェー

最近、心理の内面を描写する小説の方法に、少し疑問を感じています。
「老人と海」は内面描写を極力排除して(すべてではないのですが)、外面的描写を主体に老人の海での闘いの姿を描いています。心の中を安易に文字にしないことが、独特な迫力を生み出しています。
老人と海
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別の側面からですが、心理描写に疑問を持った作家がフランスにいます。アラン・ロブ=グリエです。
外面的描写へのこだわりという点ではヘミングウェーと同じでも、その発想の源が異なるため、まったく違った方法で書かれています。
昨年、邦訳の最新作(おそらく)「反復」が出ました。
反復
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posted by 本読人 at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月04日

「金閣寺」三島由紀夫

1950年7月2日、金閣寺が消失しました。
これに材を取った2つの作品を紹介します。三島由紀夫の「金閣寺」と水上勉の「金閣炎上」です。両作品を読み比べる人もいるかと思うので、内容については書きませんが、タイトルを見ただけでも二人の視点の違いがよく分かります。
金閣寺
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金閣炎上
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posted by 本読人 at 00:42| Comment(7) | TrackBack(2) | 日本文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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