2005年03月25日

「智恵子抄」高村光太郎

高村光太郎の名詩集です。若い頃から物事を斜めに見て、小難しい哲学めいた文学に傾倒してきた僕ですが、何度となく立ち返ったのが「智恵子抄」です。それは、たぶん「愛」というものに立ち返っていたのだと思います。
阿多多羅山の山の上に/毎日出てゐる青い空が/智恵子のほんとの空だといふ。
いったい、どんな空が智恵子の本当の空だったのだろうか。
智恵子抄
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美しい写真の一冊です。
「空の名前」(高橋健司 写真・文)によれば、「徒雲」という名前の儚い雲があるそうです。
空の名前
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posted by 本読人 at 16:40| Comment(6) | TrackBack(3) | 詩歌・楽譜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の持っている『空の名前』は著者は同じですが、光琳社出版です。上京区元請願寺通油小路東入ルといかにも京都らしい住所に惹かれています。
Posted by 原田 町 at 2005年03月26日 00:53
僕が所有しているのも、光琳社版です。しかし今は角川版だけになってしまっているようです。今回は手に入りやすいことを考慮して(それからこっちの方が写真が多いようです)、角川版を紹介しました。でも気持ち的には、光琳社版を持っていることが、ちょっと嬉しかったりします。
Posted by 本読人 at 2005年03月26日 01:41
「空の名前」を受けての反応で恐縮ですが、角川文庫に「恋ノウタ」シリーズがあります。これは、光村推古書院「Contenmporary Remix “万葉集”」が元です。金沢の古本屋で見つけたときは、「しまった、やられた!」と思いました。
 若者の恋愛はキレイゴトだけではすまないんだよ、という切実感が万葉集とスリリングにシンクロナイズしたと感じました。
 角川版は写真が大人しくなったので残念です。少女コミックみたいになってしまった。もう、ポップじゃない。
Posted by 佐藤K at 2005年03月28日 09:58
佐藤K様
今日28日読売新聞夕刊に新刊として『恋する歌音(カノン)』集英社文庫が紹介されていました。「ほかの人の古い和歌+新しい短歌+エッセイ+自分の歌」という内容だそうです。ちょっと買ってみたくなりました。
Posted by 原田 町 at 2005年03月28日 20:43
原田 町さま
「恋する歌音(カノン)」(どんどん本題から離れてしまうが容赦)を紹介してくれてありがとうございます。古い人の和歌を現代に引き込むということは刺激的です。
 ぼくは建築設計をしてきたので、できることなら古い和歌が歌われた「場」や「空間」をつかみたい。歌人が、なぜその歌を詠みえたのか。空間が影響していたのかどうか。
 その屋敷構成だからこそ、あるいはその時代のシキタリだからこそ生まれた言葉があるのではないかと思います。それをつかまえることができたとき、現代の空間(空間は制度でもあります)との違いや言葉の違いが見えると期待します。

 このブログは、ぼくの内面のフタを刺激してやみません。
Posted by 佐藤K at 2005年03月29日 12:32
佐藤K様 原田町様
お話の「恋ノウタ」「恋する歌音」、本編の記事で紹介させていただきました。
僕が本の紹介をするブログのつもりが、僕も本を紹介されて、得した気分です。
Posted by 本読人 at 2005年03月29日 17:46
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