アングルの「泉」は、僕の中で最高の絵画です。ルーヴル美術館に行った時、半日見ていました。作品の模写が可能な美術館なので、僕も持っていたノートに鉛筆で写していました。気がつくと、明らかに酔っぱらっているオジサンが後ろに立って、僕の模写を見ています。オジサンが言いました。
"Can you speak English"
"・・・Little・・・"僕が答えると、オジサンは身振り手振りを交えてまくしたてます。しばらくして、僕がまるで理解できていないことを知ると、
"Eye is life. Eye is life"と繰り返しました。
かくして、妙に目元だけが描き込まれた「泉」の鉛筆模写が出来上がりました。
その日、ルーヴルで買った図録には残念ながら「泉」は掲載されていませんでした。
手元にある「泉」の載っている図録は、1981年国立西洋美術館で開催された「アングル展」のものです。この時の「アングル展」には、また思い出があります。図録はそれを記憶してくれています。
2005年4月19日現在、「日本の古本屋」の古書検索に在庫を確認しました。URLは以下の通りです。
http://www.kosho.or.jp/index.html
そんなアングルが今、日本に来ていると聞きました。「泉」も来ているのだろうか。
「ルーヴル美術館展 19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ」
2005年4月9日(土)〜7月18日(月) 横浜美術館(URLは以下の通り)
http://www.yma.city.yokohama.jp/
アングルは新古典主義に分類されていますが、ある意味ではロマン派よりもはるかに革新的な作品を描いています。それがどんな意味なのか、どうぞ実物を見てください。


http://www.ntv.co.jp/louvre/04/06.html
僕はフランス絵画はあまり興味を持って見ていないのですが、これを機会に見たいと思いました。解説文中で名が挙がっているラファエロとボッティチェリの代表作が時期を同じくして日本に来ているのは偶然なんでしょうか。「ベルリンの至宝展」も見ごたえありますよ。
本当だ、来てますね。情報、ありがとうございます。
アングルは僕の中では、ラファエロの皮を被ったピカソです。
機会があったら、ぜひ観てください。
当時、アングル展は見ました。図録もあるはずですが、発掘しなければなりません。なぜ飽きもせず見続けることができるのか、と思いながら見ました。
横浜美術館といえば、10年くらい前に見た斉藤義重展が忘れられません。もっとも展覧会の度(知った限りですが)に行っています。
彼にこそ、日本の美術館の最後の可能性が残されていると感じました。