2005年05月24日

「泥まみれの死」沢田教一

報道写真家沢田教一の展覧会を見てきました。
ベトナム戦争のコーナーでは、まず米軍ヘリの写真が目をひきます。旧式のヘリコプターや戦車などを見ていると、それが1960年代の戦争であることが分かります。しかし上半身裸になった兵士や避難民の写真を見ていると、タイトルが「イラク 2005」であっても違和感を感じません。おそらく戦争は、その時々で様々な虚飾をまとっているのでしょう。それを脱いだ時、たとえば今この地球で行われている戦争が「正義のため」という虚飾を脱ぎ捨てたなら、そこに僕らはおよそ太古から変わることのない、戦争の本質を見るのだと思います。
「安全への逃避」もそんな写真の一枚です。
「泥まみれの死」は、沢田の文庫版のベトナム写真集です。
泥まみれの死
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関連で紹介するのは、なぜか寺山修司。沢田教一とは青森高校時代の同級生です。憶測ですが、二人はきっと仲が悪かったと思うのです。
「ロング・グッドバイ」は、寺山の文庫版詩歌選集です。
ロング・グッドバイ
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posted by 本読人 at 20:41| Comment(5) | TrackBack(0) | 画集・写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
キャパや沢田。そして石川でしたか、最近、戦争写真が復刻しているような気がします。やはり「イラク」関連でしょうか。
 イラクといえば、本橋成一(「アレクセイの泉」の)です。池澤夏樹との緊急出版は、池澤の尽力で数ヶ国語に翻訳されているはずです。しかもインターネット配信で。
 アメリカ人は「ディア・ハンター」や「タクシー・ドライバー」などという骨太の映画を創っていたことすら、忘れてしまったのでしょうか。

 沢田教一の写真展はいつまでやっていますか。それにしても、青森は凄いですね。神が棲む土地なのでしょうか。恐山があれば、イエスの墓もあるけど、ドンづまりですが侮れない土地です。
Posted by 佐藤K(KAZZ Satoh) at 2005年05月25日 01:00
映像文化中心の場合、限界があるように思います。文字の文化とか、そうしたものの力が弱いことがアメリカの弱いところのような・・・。両者が同じように力を持っていてほしいと思います。

青森といえば、僕の中では棟方志功と淡谷のり子でしょうか。生前淡谷のり子さんを取材したとき、「若い人は、知らないでしょう」とおっしゃって、僕だけのために「城ヶ島の雨」と「宵待草」を歌ってくれた時には全身鳥肌が立ちました。
Posted by 本読人 at 2005年05月25日 09:05
あっ、忘れてました。
沢田教一展ですが、僕が観た横浜高島屋のは5月23日で終わっているはずです。
その後、どこかでやっているだろうか・・・。
Posted by 本読人 at 2005年05月25日 09:08
我孫子の図書館にキャパの「スペイン内戦」の写真集(岩波書店)がありましたので、借りてきました。これから家庭内公開です。

淡谷さんに唄ってもらったなんて、なんて素晴らしい体験をしているのでしょう。羨ましいかぎりです。映画「夢二」のエンディングにも淡谷の「宵待草」が使われていました。
 
青森といえば、他に高橋竹山。三上寛。矢野顕子。太宰治。確か本籍が青森なのは松坂大輔。他にも、ええっという人がいたはずです。いなかっぺい、よしいくぞう、たなかよしたけ、は横におくとして。なんなんでしょうね。青森は。
Posted by 佐藤K(KAZZ Saoth) at 2005年05月25日 18:22
 青森についてかつて歌人の小池光は寺山修司論の中で青森という所は、文字通りの「青い森」であって、どことも知れない虚構空間の印象がする、と書いていました。さらに寺山修司の作品は、演劇であれ、短歌であれ実体とよぶべきものが欠けている、とも言っています。沢田教一と仲が悪かった、という憶測もそういうところからくるのでしょうか。
Posted by 原田 町 at 2005年05月26日 15:42
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