ちくま学芸文庫で出ている「フーコー・コレクション」(全6巻)の別冊として刊行されたのが、この「フーコー・ガイドブック」です。
内容は3部に分かれていて、フーコーのブックガイド&キーワード解説、コレージュ・ド・フランスでの講義集、そして年譜。特に講義集については、難解とされているフーコーの哲学についての、フーコー自身によるガイドという意味合いもあり、興味深いものです。
ブックガイドやキーワードの解説、そして講義集の翻訳については何人かが関わっており、全体の編集(「フーコー・コレクション」全体)は小林康夫、石田英敬、松浦寿輝が行なっています。
これからフーコーに挑んでみようという人はもちろん、かつて挫折した人も、これを片手に再チャレンジしてみてはいかがでしょう。
そして僕のように自分に必要な部分だけを、都合のいいように読んで、理解した気になっているフーコー読みのフーコー知らずにも、欠落したり誤読していた部分を埋める役に立ちそうな一冊です。