2005年06月09日

「弥勒菩薩」

何よりも半跏思惟の居ずまいが美しいです。
この京都・広隆寺の弥勒菩薩像は、かつては漆が塗られ、さらに金箔が施されていたといいます。それらが剥がれ、木彫も修正されて現在の姿になったそうです。最初の神々しかったであろう姿はわかりませんが、虚飾を排し、後世に人の手を重ねたことで、本当の美に到達したのではないかと思います。右手の薬指が折られた事件、そしてその修復もまた、この仏像においては美に至るための決められた出来事であったように思われるのです。
弥勒菩薩
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対照的な立像なのですが、奈良・興福寺の阿修羅像もよいです。上体に比べてアンバランスな足で、しかしスーッと立っています。
阿修羅
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posted by 本読人 at 17:47| Comment(6) | TrackBack(0) | 画集・写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 おっ、仏像シリーズですか。入江泰吉さんや土門拳さんの写真集を見ては、何度も青春18切符で奈良まで出かけました。阿修羅像は興福寺国宝館で飽きるまで観ました。他にも八部衆像や山田寺仏頭等、面白いものがゴロゴロしている凄い所でした。
 土門拳さんはエッセイも面白いです。鬼の眼と言われた厳しい眼差しと、寂しがりやのお山の大将の両面が見え隠れして、とても人間臭く、わがままで、活き活きとしています。僕が読んだのは「死ぬことと生きること」、「続死ぬことと生きること」の二冊で、10年以上前に柏の図書館で借りました。
Posted by mizdesign at 2005年06月09日 19:30
シリーズのつもりはないのですが、そう言われると紹介したい仏像があれこれと・・・。とりあえず今回は、シリーズ化の予定はありません。とりあえず、今回は。
そういえば土門拳も、いつか取り上げたい一人です。
Posted by 本読人 at 2005年06月09日 21:33
仏像ですか。みうらじゅんとはな、を思い浮かべます。みなさん、侮れませんね。tsukinohaさんのブログで浮世絵三昧かと思えば、仏像ですか。ちなみに、うちの社長はかなり四角い仏像を、思い出したように彫ります。ときどき人助けをしているようです。なんだか分かりませんが。
Posted by 佐藤K(KAZZ Satoh) at 2005年06月09日 23:33
おはようございます。土門拳、みうらじゅん、はなに続かさせていただきます。梅原猛+岡部伊津子の『仏像に想う』上下巻(講談社現代新書)もよかったです。ということを思い出したので読み返してみようかな、と。
Posted by tsukinoha at 2005年06月10日 05:44
佐藤K様 tsukinoha様
みうらじゅんの仏像好きは年季が入ってますね。『仏像に想う』は読んでいません。梅原猛と岡部伊津子という組み合わせも、なかなか良いですね。本屋で探してみます。
そういえば、瀬戸内寂聴が引退したとか・・・。
Posted by 本読人 at 2005年06月10日 23:42
おそらく、今夏は天台寺に行くことでしょう。山の向かいの集落が父の里であり、親戚が天台荘という民宿を営んでいます。寂聴さんを訪ねてくる人々の常宿です。ここは、どぶろく特区の認定を受けています。
 浄法寺町は漆(原料)の生産日本一です。しかし、寂聴さんとともに「まちづくり」に活かし切れていません。寂聴さんは、これで終わりです。この損失の大きさに、これから実感することでしょう。
Posted by 佐藤K(KAZZ Satoh) at 2005年06月11日 06:21
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