2007年06月01日

「時間と自由」アンリ・ベルクソン

僕が読んだことがある哲学書の中で、抜群に面白い一冊です。もっとも、そんなに沢山は哲学書を読んでいないのですが・・・。
原題は「意識に直接与えられたものについての試論」。紹介するのは中村文郎訳の岩波文庫版です。
どうしても物理学的に、一時間とか一分とか一秒とかという単位で考えてしまいがちな時間ですが、哲学者ベルクソンの手にかかると、そんなことはどうでもよくなってしまいます。
たとえば、時間を切り刻んで提供される介護保険や障害者自立支援法なんて、いかに非人間的かがわかるでしょう。福祉の窓口で「僕へのサービス提供時間は、純粋持続でお願いします」と言いたくなります。
とにかく、読んでみることをお薦めします。

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posted by 本読人 at 17:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 哲学・思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はい。ぜひ読んでみたいと思います。

時間と仕事量と密度は比例しないよな〜←こころのつぶやき
私の場合です^^。
Posted by tsukinoha at 2007年06月02日 05:41
tsukinoha様
本当に面白いし、お薦めです。いちおう哲学書なので、最初はちょっととっつきにくいかもしれませんか。読み慣れていれば、もちろん大丈夫です。
昔は無かったのですが、最近は解説書や、わかりやすいガイドブックも出ています。いずれ、ここでも紹介します。
Posted by 本読人 at 2007年06月02日 13:05
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