2005年10月14日(金)〜16日(日)、千葉県の5市(我孫子・柏・流山・野田・松戸)9会場で行われる「東葛映画祭」に因んで、しばらく僕の好きな映画絡みの本を紹介します。
「東葛映画祭」については、以下のURLでご覧ください。
http://www.tokatsufilm.com/
ルキノ・ビスコンティ監督の名作「ベニスに死す」。1971年、イタリア映画(手元の資料はイタリア映画となっているのですが、どこかとの合作映画だったように記憶しています。気のせいかな?)です。
理知的な芸術を信じるドイツの老音楽家(ダーク・ボガード)が、療養で訪れたベニスで感覚的な芸術を感じてしまう。そして感覚的な芸術に冒されるようにして、ついには死んでしまうストーリー。このストーリーを覚えていない人でも、老作曲家が心を踊らせる少年の美しさは忘れられないのではないでしょうか。
美少年を演じたのはビョルン・アンドレセン。僕は残念ながら、この俳優の出ている他の作品を知りません。もしあったとしても、観たくない気がします。特に大人になってからの作品は・・・。
原作はトーマス・マンの「ヴェニスに死す」。実吉捷郎訳で岩波文庫版がでています。
ヴェニスに死す
主人公の老音楽家のモデルはマーラーのようです。映画の中でもマーラーの作品が流れています。
なるほど、と思います。マーラーについて知りたくなった方には、音楽之友社の「作曲家・人と作品シリーズ」から村井翔著の「マーラー」がでています。
マーラー