2005年11月07日

題詠マラソン2004・五十嵐正人自選10首

昨年の「題詠マラソン2004」から、五十嵐正人の自選10首です。

〔009:圏外〕
繋がっていたくて買った携帯にもれなくついてくる圏外

〔022:上野〕
そのむかし上野の園で無理矢理に夫婦にされた熊猫がおり

〔032:薬〕
知恵に遅れ三十路を歩む幼児が薬師如来の手をして笑う

〔033:半〕
半( )人 私自身に合っている文字を探して括弧を埋めよ

〔035:二重〕
お蚕のグェーっと吐いた羽二重に包まれて君 蛾になっていく

〔052:部屋〕
浴衣着たアザラシどもが相撲部屋 いぐさの香りシエスタの時

〔083:皮〕
川の字で寝ていたはずが熱帯夜ほぼ皮の字に明日は遠足

〔095:油〕
ラー油にはあずかり知らぬ秘密あり辛味の陰で何をたくらむ

〔097:曖昧〕
「この国は今戦争をしているの」曖昧な地に住む妻が問う

〔100:ネット〕
爺婆になれたらネット切り棄てて手などを繋ぎ何か話そう


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「020:楽」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔島菜穂子〕
この星のすべての彩(いろ)を身にまとい極楽鳥は羽をひろげる

 ※正確な配色は思い出せませんが、そんな気がします。説得力があります。

〔今泉洋子〕
わたくしは何の獣(けだもの)春の夜に鳥獣戯画をひとり楽しむ

 ※「私は誰?」ではなく「けだもの」であることを前提にしているところが見事だと思います。

〔斉藤そよ〕
解散の儀式でしょうかさえずりを音楽として鳥の混群
http://www003.upp.so-net.ne.jp/capverses/

 ※結句の「混群」が、僕は効いていると思います。

〔ももか〕
帰り道聞くの楽しかったうんたのしかったその顔のかがやき
http://www.geocities.jp/haikumomoka/

 ※漢字での問いに、平仮名で答える。「その顔」に「かがやき」を見る眼差しが素敵です。
posted by 本読人 at 19:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 題詠マラソン2005感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「019:アラビア」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔斉藤真伸〕
虚偽ひとつ封をし終えて卓上のアラビア糊は寝静まるかな

 ※寝静まったアラビア糊は、「虚偽」の秘密を知っている気がします。

〔村本希理子〕
シャーペンは0.3ミリ 少しだけアラビア数字に装飾入れる
http://otd6.jbbs.livedoor.jp/674356/bbs_plain

 ※思いっきり小さな経験を、見事につかまえていると思います。

〔ぞうきん猫〕
幾たびの戦が過ぎしアラビアは遠き国なり我にとっては

 ※戦争がある度に、その国は「平和な国、日本」から、どんどん遠ざかるような気がします。そうして日本は平和な気になっている。でも戦争している国のおかげで経済が成長してきたことも、「平和な国、日本」にはあったはずなのに・・・。戦争をしていても、ただ一つ遠ざからない国「アメリカ」。そしてきっと戦争をした国々から見ても、戦争をしたその都度、日本は遠ざかっていたように思います。いろいろ考えさせられる歌です。

〔佐藤紀子〕
「ひらけゴマ!」アラビア人の顔をして自動ドアーを通りぬけたり

 ※カミングアウトします。僕はやりました。

〔萩原留衣〕
多分そう私が最初に書いたのは日本語ではなくアラビア数字

 ※記憶にはないのだけれど、僕もそうだった気がするのはなぜ? 共感の妙がある歌です。

〔なかはられいこ〕
「アラビア」と発語するとき上下するあなたの喉に青い魚いて
http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/

 ※「青い魚」でなければダメですよね。絶対、「青い魚」です。

〔五十嵐仁美〕
アラビアにランプの精は今何人住民登録しているのだろう
http://www.d1.dion.ne.jp/~itefutef

 ※たぶん、「アラビア」という国名の国はないのだろうから、そこに「住民登録」しているものは、はじめっからいない。でも存在しない国に「住民登録」しているかもしれないと思うと、「ランプの精」のご一行様が見えてきます。

〔花笠海月〕
古書店員ひもにしばりてはこびゆく『アラビアン・ナイト』一括揃

 ※「アラビアン・ナイト」といえば、盗賊に捕まって縛られて・・・って、「アラビアン・ナイト」が縛られてる。しかも店員に。ぜったいに、誰かが助けにくるはずです。
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「018:教室」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔春日山〕
少年やおばさん達も学びゐる夜の教室先生若し

 ※以前、夜間中学を手伝いに行ったことがあります。その時が、この歌のようでした。最近は少子化のせいか、大学でも社会人入試に力を入れています。この歌の姿は「夜の教室」だけのものでは無くなりつつあるようです。

〔スナフキン〕
同窓会 久々集まり しみじみと 小箱になった教室の中
http://www.geocities.jp/omakasesumo23/

 ※大人になってから小学校に行った時、机と椅子の小ささに驚きました。それは常套の感覚なのですが、この作者は「小箱になった教室」と詠んでいます。新しい表現の発見です。

〔武田ますみ〕
きらきらと夕日にほこりが照らされて『飛ぶ教室』は本箱の隅
http://mypage.odn.ne.jp/home/erimana0508

 ※今の教室で『飛ぶ教室』は「本箱の隅」。しかし長く世界中の教室を窓から覗いてきた「夕日」は、その素晴らしさを知っているようです。

〔西村玲美〕
教室の隅に寄せたる椅子の足理路整然と我を拒絶す
http://homepage2.nifty.com/sora_uta/index.htm

 ※場面が想像されます。そしてその教室に入った僕は、やはり拒絶されてしまうのでしょう。

〔水月 秋杜〕
教室のいちばん前に座ってたあの子のことをだれも知らない
http://members3.jcom.home.ne.jp/minatuki_akito/

 ※ホラーであってくれたなら、怖いだけで救われます。どうぞ、ホラーでありますように。

〔よしだいつき〕
教室の隅にたまった綿ぼこり誰の不満か今日もふくらむ

 ※発想が見事です。
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2005年11月06日

「017:陸」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔島菜穂子〕
断ち割りし石の面(おもて)に浮かびくる文様は陸封のかなしみ

 ※陸封は、哀しいものです。直接歌の中には詠まれていませんが、誰もが自分に陸封された何かを感じているのかもしれません。

〔冨樫由美子〕
大空を雲が流れてゆく真昼 いま大陸は移動してゐる
http://blog.goo.ne.jp/barairo2005-hibi/

 ※ゆっくりと流れていく雲。それよりも、ずっとゆっくりと移動していく大陸。上の句と下の句が微妙に良いバランスにあるのでしょう。とても好きになった歌の一つです。

〔森屋めぐみ〕
陸ガメがのそりのそりとリビングを横切ってゆく春を求めて

 ※「リビング」の勝利ですよね。おそらく、ご主人だったり恋人だったり、誰かを「陸ガメ」に例えたのではないか。しかしその例えが想像上では現実になり、それを短歌にした時に「平原を横切って」では弱い。そこで「リビング」なら・・・。みたいに、製作過程を勝手に想像してしまいました。

〔林 ゆみ〕
走る跳ぶ投げる羽ばたく陸上部 女子マネージャー募集中です
http://yumi.myfws.com/

 ※この青春の感じ、僕は好きです。

〔兵庫ユカ〕
大阪を脱がされる もう離陸している恐ろしいおそろしいゆめ
http://www.d3.dion.ne.jp/~y_hyogo/

 ※離陸の時に見る夢は、恐ろしい。それにしても「大阪を脱がされる」、どんな夢なのか、とにかく恐ろしい。

〔矢野佳津〕
恐竜の背中のごとくゆれながら天王寺駅前の陸橋

 ※最初読んだ時には「恐竜の背中」の揺れ具合を知っているのか? と思ったのですが、考えてみると僕は「天王寺駅前の陸橋」を、「恐竜の背中」と同じくらい知りません。だから、そうだといわれれば、そうなのです。詠んだ者勝ちの力業です。
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2005年11月05日

「016:たそがれ」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔白玉だんご〕
すれ違う自転車われのライト見てライトを点すたそがれの道
http://sdango.hp.infoseek.co.jp/

 ※すれ違う自転車の人はライトを点けた時はじめて、「たそがれ」に気がついたのでしょう。同じ一つの「たそがれ」なのに・・・。

〔橘 みちよ〕
口ずさむ「夕暮れ時はさみしさう」たそがれちやだめ灯りをつけむ

 ※この歌が本会場に書かれた日付が3月11日でした。この翌日に渋谷公会堂でNSPのコンサートが行われ、さらに翌々日に天野滋さんは入院しました。そして7月に逝去。もちろん3月11日には天野さんはご存命だったのですが、今読むと「たそがれちやだめ灯りをつけむ」が重く心に響きます。

〔梶原さい子〕
汚きを流しやるため袖口が濡れて厨はたそがれの島

 ※僕には分かりきれない歌ですが、結句の「島」に捕まってしまいました。

〔海神いさな。〕
こわれゆくあたしをだいてなきました たそがれのなかできみはまるごと
http://www.geocities.jp/isanajpjp/

 ※おそらくは、抱かれている「あたし」も「まるごと」。そして抱いている「きみ」も「まるごと」、「たそがれ」に抱かれているのでしょう。その連鎖の拡がりが、美しいです。

〔桜井凛香〕
たそがれに色づく花もうつくしく いよいよ華やぐ生の悦び
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/2104/

 ※下の句が良いです。読まれた方に凛然を感じました。
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2005年11月04日

「015:友」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔17番〕
薄紅の便箋にペン走らせて友に手紙(ふみ)書く指は冷たし

 ※指は冷たい。でもその分、心が温かいことを願って読み直しました。

〔愛観〕
似たような道を歩んでいる友が少し煙たい土曜日の午後
http://ami.lovesick.jp/papillon/

 ※この感じ、とてもよく分かります。多くの人が共感する内容を、独自の結句に収めたことが見事だと思います。

〔ハナ〕
お弁当一緒に食べるためにだけ友達になる4月始まる
http://www14.plala.or.jp/nemu31/

 ※先の「主義」のところの〔村本希理子〕さんの歌と同様に、います、こんな学生達が。

〔岩波ラスミチ〕
シゲルくん(3歳)の夢は何故か「猟友会に入る」なんですよ。
http://tanka.exblog.jp/

 ※シゲルくんは、猟をしたいのか、猟をする人達の中に入りたいのか、あるいは単に鉄砲を撃ちたいのか。いずれにしても、頑張れ、シゲルくん。

〔みずき〕
友情に変はる乾杯Oh!チェリオ!父の許さぬ結婚だつた

 ※友情に変ることができたのですね。友情という未来に乾杯しながら、許されなかった過去も詠み込まれていて、歌が深まっていくようです。

〔すずめ〕
歌原に集う縁の糸の先互い師となる友のあれかし
http://sun.ap.teacup.com/crow/

 ※「推敲」の故事の二人を思いました。歌を詠むという行為の一つの意味が、歌われているようです。

〔車前子〕
日に一度服従訓練うける犬傍らに置き親友と呼ぶ

 ※認めたくないけれど、「友」の正体であるような気もします。ここまで看破し歌いきる力を、羨ましく思います。
posted by 本読人 at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠マラソン2005感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「014:主義」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔葛城〕
主義主張論ぜば寒し唇の裂けて滲める血のほろ苦き
http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

 ※今は、そのような時があったことを、ありがたく思っています。だから、結句が心にしみます。

〔村本希理子〕
 ともだちはクラス変はれば捨てる主義 びんに残つた《スコール》の泡
http://www.ob.aitai.ne.jp/~muramoto/

 ※学生を教えていると、本当にこんなふうに見える友達等をみます。

〔林義子〕
主義といえる堅固な主張も薄れきて家内安全平和を祈る

 ※主義主張を強く持っていた頃は、何よりも「祈る」ということが少なかったように思います。薄れた主義と「祈り」のバランスが、歌の中で絶妙だと思います。

〔香山凛志〕
ぼくたちはこんなに資本主義なのに幸せばかり欲しがっている

 ※箴言です。結句のさばき方が、見事と思います。
 

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2005年11月03日

「013:焦」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
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〔落合葉〕
一瞬で焦土と化して癒えぬまま今も千もの鶴がないても

 ※「一」と「千」の対比。数値としてなら「千」の方が大きい。しかし、質としては「千」は沢山、「一」はすべて。ベルクソンの哲学書のようです。もちろん、そんなことは別にして、心に響き、残る歌です。

〔落合朱美〕
焦らしたり縋ってみたりと駆け引きす我の瞳と君の指先
http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

 ※「瞳」と「指先」。これはもう、「瞳」の勝ちでしょう。つまり、僕はいつも負けているのです。

〔斉藤そよ〕
焦点があうまで呼吸とめている 過不足のない今をとどめる
http://www003.upp.so-net.ne.jp/capverses/

 ※焦点を合わせるその瞬間の緊張を、見事に詠んでいると思います。共感です。

〔和良珠子〕
触れるものすべてに焦れて破壊した時代もあって いま子の爪を切る

 ※今でも、自分の手につく爪の跡。いつか、「いま子の爪を切る」時を迎えたいです。それはまず、僕もこんな強さと優しさを身につけることからなのでしょう。

〔足立尚計〕
ドロドロの家具焼く野火に新婚の思い出もまた焦がしつつおり

 ※この一首だけ取り上げて、分かってもらえるでしょうか。いや、きっと分かるに違いありません。100首を一つのテーマで詠み切ったその中で、これは特に心に残った一首です。題詠マラソンに参加していなかった方は、どうぞ、上記のURLで本会場に行って、この人の名前を入力して検索してみてください。そして100首をお読みください。
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「012:メガホン」題詠マラソン2005

今年も行われました、ネット短歌「題詠マラソン2005」。3〜10月で100のお題を詠もうという歌会です。とりあえず11月いっぱいを目標に、そこで出会った「気に入った歌」「気になる歌」をお題の順に紹介します。「題詠マラソン」の詳細は、下記のURLでご覧ください。
http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

〔斉藤真伸〕
メガホンが罵り吐けど線審の示せる旗の向きは変わらず

 ※旗の向きが変わらないことを知っていて、僕らは叫んでしまう。メガホンは、直の声では叫べないことを、叫ばしてくれる効果があるのでしょう。

〔田貫 砧〕
メガホンで正義を叫ぶ赤ヘルと言ひ争ひし二十歳の未熟

 ※広島カープではないのですよね。結句に高野悦子や原口統三を思い出しました。

〔やそおとめ〕
叩くために有るやうなものメガホンに花を束ねて行き交ふ人に
http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

 ※むかしのフラワームーブメントをイメージしました。銃口に花を。

〔武田ますみ〕
グランドに投げ捨てられたメガホンが負けた悔しさ一身に受ける
http://mypage.odn.ne.jp/home/erimana0508

 ※メガホンにすべてを負わせなければ、帰路に着くことのできない悔しさ。最近、贔屓のJチームがとんでもない状態でして、よけいにお歌が身に沁みます。たかがメガホン、されどメガホン。

〔舟橋剛二〕
メガホンを握りしめてたあと一人コールの響く球場は海
http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

 ※贔屓の野球チームの方は、最後に借りてきた猫になってしまいましたが、ペナントレースは最高でした。この歌は、個人的には外せません。

〔仁村瑞紀〕
遠すぎて届かない声 天上にメガホンを向けもう一度言う
http://mizukiuta.exblog.jp/

 ※もう、届くことのない人なのでしょうか。結句がすべてを凝縮して、メガホンから発せられそうです。
posted by 本読人 at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠マラソン2005感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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